株式会社エムティーアイ 導入事例
月経プログラムを導入し、女性が抱えていたどんな問題が解決したのか、
社内での理解促進はどう行ったのか、実施してみての感想についてお答えいただきました。
毎年社内で行っている健康意識調査の結果から、女性社員の約8割がPMSや生理痛など生理関連の悩みを抱えていることが分かり、そこに課題を感じていました。様々な健康課題があるなかでもPMSや生理中の症状が生産性の低下に影響を及ぼすことがわかり、この生理関連の不調の改善施策が必要だと考え、導入にいたりました。また、当社は『ルナルナ』などのヘルスケア事業を行っている企業として本プログラムは親和性が高く、当社らしい健康支援の取り組みが企業アピールになるのではないかと考えました。
本格的に導入する前に30名限定のテスト導入を行い、従業員からアンケートを収集しました。アンケート結果から、経血量が減少した、生理痛が軽くなったことによって身体の不調が減ったという体調が改善した声と、仕事にも集中できるようになり、生理による休みも減ったという声を多く確認することができ、効果を実感し、本格的に導入をすることとなりました。
今回のプログラムについては、女性だけ特別という見え方がないように、まずは全社理解を深める取り組みを行いました。具体的には、導入前に男性社員、管理職も含めた研修「女性のカラダの知識講座」を行うなど、生理関連の不調に関する啓発教育も実施して全社の理解を深めました。
実際に参加した男性管理職の方からも「今まで何となく知った気になっていたが、研修を通じて、女性の生理等に関して正しい知識を得ることできた。」という意見をいただき、社内理解が広まったと実感しました。面白いことに、このプログラムの導入意向についてアンケートを取ったところ、女性より男性社員の賛成意見が多く集まりました。
気を付けていた点としては、扱う内容がセンシティブなので、人事として参加者情報の機密性には配慮しました。運用する上でも、必要最低限のメンバーだけで情報を管理するようにしました。
健康意識調査の結果から、会社としてやるべきだと考えていた従業員の健康課題を少なからず解消できたことが良かったと思っています。ピルもそうですが、そもそもクリニックにかかること自体にハードルを感じている方も多くいらっしゃると思うんですよね。会社が勧めているということでクリニック受診のハードルが下がり、実際にピルを処方されて服用することへの不安が減ったり体調改善につながることや、会社への満足度も向上する、というのは人事としては嬉しい意見の一つです。
女性が多い企業には特におすすめしたいと思います。当社のような健康意識に関するアンケートは企業によって実施状況が異なるかと思いますが、女性の健康問題に関して課題感を特に感じている企業にはこのプログラムを導入することで、従業員の生理関連の不調改善や会社に対する満足度向上が見込まれるのでは、と思います。