コニカミノルタ株式会社 導入事例
ルナルナ オフィスを導入し、女性が抱えていたどんな問題が解決したのか、社内での理解促進はどう行ったのか、実施した感想についてお答えいただきました。
女性従業員は、ライフステージごとに、女性特有の健康課題に直面し、パフォーマンスの低下やキャリア形成の阻害要因となっている可能性があったこと、更に医療費分析から婦人科がん検診受診率の伸び悩みがネックになっているという事もあり、先ずは健康保険組合からの検診費用の補助に加えて、構内への検診車の導入や提携医療機関を増やすなど、受診環境の整備や感染防止策に取り組んできました。また、定期健康診断時に女性特有の症状について独自の問診をとっており、その結果から「女性特有の症状や疾患によって業務を休んだことがある」と回答した方が70.2%と非常に多く、また「女性特有の症状や疾患によって、生産性が低下したことがある」と回答した方も40.2%に上ることが分かりました。 特に月経は92.3%と多くの方が仕事に影響があることを知り、この調査結果から改めて重要課題だと認識しました。
利用する従業員数がなかなか読めなかったことです。事前のアンケート結果からも悩みを抱えている方が多く存在することは認識していましたが、具体的にどの程度の方にニーズがあるのかが読めず、事業規模の予測が立てにくかったです。
予算面でいくと、最初は実証実験からスタートしたこともあり、人数・サポート期間含め基本予算枠の引き当てが難しかったです。ただ、コロナ禍でイベントやセミナーのリアル開催が減り、その分の予算を今回のプログラムに投入することが出来ました。
ニーズの拡大状況を見ながら、どのくらいの予算を全体で確保できるのかが、次年度以降の検討課題です。
基礎教育(セミナー)がパッケージになっていること、また講師の方が有名な医師ということも着目した点でした。
オンライン診療は、日頃から忙しさを理由に受診から遠ざかる従業員が多いので、そういった方にはとても合っていると思います。コロナ禍ということもあり、オンライン診療が以前より浸透してきたことで従業員も利用しやすくなっていると感じます。
健康経営に関するサービスは一般的になってきていると思いますが、生産性に関する試算を出していただけるのも、決め手のポイントかなと感じています。健康経営が流行る前は、「こんな良いサービスがあります」といった単発的な売り込みが多くありました。ルナルナ オフィスでは、運営のサポート・案内のメール文や素材など、企業・健保が従業員に周知する際に必要なものを最初から材料として提供いただけることは担当者として大変ありがたく思っています。 また、プログラム実施後のアンケートや効果検証をパッケージで提供してくださるところが役立っています。
オンラインセミナーを開催いただき、約700名の従業員が参加しました。他のセミナーと比べても参加率が高く、全体の35%~40%くらいが男性従業員だったため、専門家からのレクチャーを通じて女性の健康課題をより具体的に認識することが出来たことで、更なる風土醸成の必要性やコミュニケーションの取り方など、非常に勉強になったとの声が届いています。
また、今回のセミナーはご家族の方にも参加いただけるようにしました。健保は基本的に被保険者と被扶養者といった健保加入者を支援対象にしていますが、そこに限らず扶養に入っていないご家族の方、ご兄弟の方、あるいはお子さまにも女性の健康についての知識を広げていきたいと考えました。また派遣社員など、正社員以外にもプログラムを案内しました。
とにかく「個人の痛みや辛さを軽減させたい」という想いが一番でしたので、症状の緩和は何より喜ばしい成果でした。また、プログラムがプレゼンティーイズムにも効果があると確信を持てましたので、今後の効果検証が更に楽しみになりました。
コニカミノルタグループは、ダイバーシティを企業の成長の源泉と捉え、女性活躍推進のための環境整備を進め、単に働き続けられることにとどまらず、活躍できるステージをさらに拡げていくことを目指しています。今回は女性の健康支援を通じて、女性活躍推進、そしてご家族の健康課題解決への一翼を担い、また、男性従業員にもご参加いただくことで、より理解が深まる機会になればと考えています。